コタキ兄弟と四苦八苦 第4話
4話はこれまでこのドラマを観てきた中で一番ささった回でした。
なにかと手厳しい須弥子
あなた方はこの仕事を恥ずかしいと思っているんですか?
わたしは恥ずかしいレンタルおやじを呼んだの?
冒頭からふたりに手厳しい依頼主須弥子。
終末論
死ぬのよ
あと3か月したら世界が終わるんだもの
須弥子の羽振りの良さから、二路は須弥子はあと3か月で世界が終わるという言葉を信じてすべてを投げうった、終末論者なんだろう、と言い出す。
ここの一連のくだりはなんだか面白い。
ノストラダムスの大予言を思い出すなぁ。
「なにろう」って兄弟の事を呼ぶところもおかしみがある。
どうしてあたしだけ
私が過去に誰かを傷つけて、すごーく傷つけたとして、
その罪で病気になったんだとしたら、やりきれないじゃない?
だったら、あの水晶の罪がいいわ
どうしてあたしだけ、世界から消えてしまうんだろう
須弥子は終末論者などではなく、病気でこの世を去る事を悟った人だった。
色々手は尽くしたけど、もうだめで、色々なものを引き払って最後の時間を療養所で迎える事にし、そこでの時間をレンタルおやじ兄弟に付き合ってもらおう、という事だった。友人に会っても、弱っていく自分を観て悲しい気持ちになるだけだから、ということからのもので、ここで一気に「須弥子さん・・!!」ていう感情が沸き起こってくる。
↑の台詞はある日、須弥子がふたりにした昔話から。
学校にあった水晶を盗んでしまって、でも手に入れたらキレイに感じなかった。そして怖くなって海に証拠隠滅で捨ててしまったという。
もし何かの因果で病気になったというのなら、その罪であってほしい、と。
ここはいくつか見方があると思う。
ひとつは、須弥子は実はめちゃくちゃいいひと説。だって最期を看取るひとの苦労を慮ってレンタルおやじを頼んじゃうような人なんだから。
表面上はそう見えなかったのかもしれないけど、周りに気を遣って、善行を心掛けて生きてきた人なんじゃないだろうか。そういう人間が思い当たる、罪らしい罪が水晶の件だった、という見方。
もうひとつは、冒頭のキャラクターどおりの気丈なひとだった説。かなり強い圧で色々二人に接するあの感じからすると、誤解を受けやすい人だったのかもしれない(という深読み)。
水晶の罪であってほしい、というのは、他にも思い当たるフシがめちゃくちゃあって、でも、裁かれるなら水晶の罪ということにしてほしいという願いのようなもの。
ふたりを雇ったのは、最期を知り合いの誰かに見せたくない、彼女の美学であるという見方にもなるだろうか。
自分は前者でいきたいなと思ってこの物語を眺めていた。
(※後者の説は今書きながら思った付け足しみたいなもの)
ナニナニブラザーズPRESENTS 世界の終わりを語るナイト
須:・・要するに、人類も地球も、何度も滅びるのね
弟:そうだよ、大忙しだよ
兄:我々皆いつかは滅びる 滅びる日に多少の誤差はありますけども・・
ここが凄くいい。
オカルト話を一生懸命話す兄弟は一見間抜けなんだけど、だからこそふたりの想いが伝わってくる。
前半でコメディ要素として出てきた終末論がここで活きてくる。
そして場面転換。
お別れの会にて
香典はお断りします。
どうぞご自分の為にお使いください。
皆さま、一足お先に失礼します。
島須弥子
いきなり場面はお別れの会に。
集まった人たちが泣いている。
この「どうぞご自分の為にお使いください」て文章も友人への慮りなのかなと思えるし、お葬式という文化への皮肉のようなものにもとれる。こういうところに須弥子という人物の人となりが表れている。
須弥子の本意
嫌われてるくらいがよかったのにって。
兄弟は外でムラタと話をする中で、須弥子の本意のようなものを知る事になる。
別れるのがつらくなるから、嫌われているくらいの関係性のほうがよかった、とムラタに語っていたことと、海洋散骨への想いを口にしていたことを知る。
ナニナニブラザーズ後の須弥子の笑顔
一路も、二路も、馬鹿ねぇ・・
と言いながら笑う須弥子。
「なにろう」ではなく、ちゃんと名前を呼ぶ。
ここで「うぅぅ」といった感じで泣いた・・。
おわりに
4話はここまでこのドラマを観てきて、一番感情移入しました。
ので、書き方に悩んでここまで引っ張ってしまいました。
今回のように、レンタルおやじだからできること、まだまだあるような気がしてきますよね。
そうそう、スタレビの「ちょうどいい幸せ」MV公開しましたね☆
根本さんの歌が沁みます・・。
そして続く5話はおやすみさせていただきます。
明日の放送も楽しみにしています。
それではまた~。
おしまい
◆過去記事はコチラ
コタキ兄弟と四苦八苦 第3話
悩める相談者坂井君
坂井君:
モテるってそんなに偉いんですか
モテたら人間が上なんですか
人に・・「キモい」とか平気でそういう事言って・・
ショックで・・「キモい」って言われて・・苦しくて・・ずっと・・惨めで・・自分には価値が無いって思えて・・
変だよ・・モテなくたって・・
相手がいないと一人前じゃないみたいだ・・
そんなの・・
さっちゃん:
でも、さかいくんには多田さんがいるよね?
坂井君:
断ります。AもBも断ります。
デートなんてしません。
僕が証明します。
女なんていなくても、ひとりで立派に幸せになれるって。
僕の人生で証明します。
弟に責められる兄を見ているうちに、色んな想いが高まって、デートをしないと言い出す坂井君。ここ凄くいい。あいのりを見ているような気分だった。
モテ教
さかい:彼女がいたら説得力ないじゃないですか。
弟:誰を説得するんだよ?
兄:モテ教の奴らだよ、お前みたいな。
・・モテるモテない、イケてるイケてない、関係した女性の数で人の優劣を決めようという風潮だよ!
さかい:そういう風潮に僕らは意義を唱えようとしてるんです!
なかなかの勢力をいまだ保持しているモテ教。自分もこの風潮はヘンだと思う。
感情的に、ではなく、客観的に、論理的にヘンだと思うのだけど、その話は長くなりそうなのでまたの機会に。
さっちゃんから坂井君へ
こんなところで人生を決めちゃダメ。
この人たちの話をまともに聞かないで。
こちらの自称モテない一路さん。
現在求職中でやることがなく、毎日うちの店にいらしてます。
こちらの自称モテる二路さん。
奥さんと子供がいますが、離婚を迫られ、マンションを追い出され、十回に居候中のエターナル無職です。
わかりますか?モテようがモテなかろうが、人生上手くいってないんです。
デートするのやめるって言ってたけど、多田さんの気持ちは?
傷つける事にならない?
デートしようって言われて嬉しかったんでしょう?
嫌われたくないから相談しにきたんでしょう?
水族館でも、家でも、どっちを選んでも、二人で楽しく過ごすことが大事なんじゃないかな?
・・パーフェクトなさっちゃんの回答。笑
ちょいちょい兄弟に「いまのひどくないですか?」というような気遣いの台詞を発してきたさっちゃんがここで牙をむく。
帰り際
高校の時、初めてデートした子に言われたんです。
デートのあと、LINEで、キモいって。
距離が近すぎたのかな、とか緊張しちゃって話せなかったからかなとか、
根本的に自分もキモいとこあるって思うんで、またそんなふうに・・
という坂井君の言葉を遮って、さっちゃんは、
大丈夫だよ、さかいくんキモくないもん
頑張って
と声をかける。そして握手の手を差し出す。そして、
浮気になるんで、やめます。
と返すさかいくん。
いやーよき。この感じがこのドラマのグッとくるところ。
それにしても、初めてのデートで「キモい」って言われたという坂井君。
そのことがひとりのひとの人生をどれだけ狂わせるか。。業が深いぜよ・・。
そしてこの「キモい」はさらに展開を見せる。
今回一番心が震えたのは、最後の兄がtwitter的なSNS「ぼやっきー」で自分の名前を検索するシーン。
↓
兄と婚活ブログとSNS
ぼやっきーの検索結果にて書かれていたのは、生徒と思われるアカウントによる「古滝キモい」という言葉たち。。
これにはまいった。。
さすがに観てて「うぅ・・」という感じの声にならない声が出た。
確かに兄は偏屈なところはあるけど、3話分観てきて、感情移入し、好意を抱いていた。
だからこそ兄の悲しい過去に触れて物凄く苦しくなった。
兄は最後「仕事、仕事が欲しい~」と言って倒れる。
このシーンをコミカルに捉えられた人ってどのくらいいるだろうか?
「キモい」
「キモい」っていうワードは、対処のしようがない。
自分も昔異性に言われたことがあるのを思い出した。
仕事をやめて学校へ通うというその子の話を聞いていてるときに、なんか違和感があって、よかれと思って「それはなかなかの決断になるけど、大丈夫?」というような、厳しめに現実的な話をしたところ、
「悩んで迷って弱っている人間に鞭打って、楽しいですか? キモ。あなたのいう事は正しいけど、正しくないの。」
というような事を言われてしまった。
どうやら悩んでいたらしい。
相談に乗ってくれと言われて乗った相談で逆ギレされてしまった。
以来その子とは会っていない。
ただ、そのことにたいして自分は正直なところ、そこまで「悪いことをしてしまったなぁ」とは思っていない。
先に違和感と書いたけど、なんとなく、自分はその判断に迷いがあるように受け取っていた。
迷いというか、"甘え"を感じた。
もはや内容は忘れたけど、誰が聞いても物事の順序がおかしかったり、強めな言葉の割には勉強とかの準備に関しては計画性がなくて行き当たりばったりな感じが見受けられるもので、「本気なのかな?」と思えた。 その支離滅裂な感じの話を聞いて、彼女を応援しようというヤツはただこの子を落としたいだけのクソ野郎だなって思ったのと、
その話を聞いた時点でなんだかこの子に対する興味もなくなってしまい、ここは余計なお世話だと思われようが言うべきことを言おう、と思ってのことだった。
なのでそこに後悔はない。
起きるべくして起きた齟齬だろう。
ただ、「キモい」というワードは、なかなかどうして引っかかる。
非常にうまく相手にダメージを与える言葉だと思う。
もう一度書こう。
「キモい」っていうワードは、対処のしようがない。
すこーし傷ついた。
さて、↑の文章を読んでいて、なんとなく兄一路のことが想像されなかっただろうか?
自分で読んでてそう思えた。
どうやら自分は兄の言っていることが色々よくわかる側であるらしい。
弟の言うことも全然わかるけど。
そして前回2話で出てきた、
「正論だけで済む世界ならレンタルおやじなどいらない」というこのドラマのテーマに、立ち返ろう。
あの時の自分は悩める女子に正論をぶつけていたということになってしまったらしい。
とはいえ、いうべきだと思ってやったことの結果なので悔いはないし、
まぁここに関しては、イマイチ先方の求めてる事がわからなかった。
相談したいという割には無策感があったので、「なんだこのひと」ってなってしまったけど、単純に仲良くなりたくてした話だったのかもしれない。
こちらはこちらで「その装備、準備で大丈夫?」という、伝えたいことを、しっかり相手の受け取れるような感じでは伝えられず、ただ正論やめれ、といわれてしまった感じで、シンプルにコミュニケーションがうまくいかなかったなぁと。
でも、そういう、若さ故の過ち的なものや、いまとなってはどうしようもないものもなんとなく背負いながら人生は進むものなのですね。
そしてきょうもまたドラマも進む。
兄が、弟が、さっちゃんが求めるものは、もたらされるだろうか。
先が気になる〜。
たまにはビターな文章書くのも悪くないなと思ったのでした。
おしまい
~過去の話はコチラ~
コタキ兄弟と四苦八苦 第2話
シャバダバにて
弟:ここのお水美味しいよねぇ 何杯でも飲めちゃう
さ:水道水ですよ
この「水道水ですよ」の言い方が絶妙。笑
弟の妻・ユカの話に。
弟は無職で結婚し、主夫をやっていることがわかる。
兄はユカさんのことを「まじめで、まっとうで、感じのいい、素敵な女性」と語る。
そうこうするうちに村田がやってくる。
(ここでの「ブラッディ静子」は面白いけど、個人的にはちょっと違和感。)
今回は結婚式に列席してほしいという。
式場にて
終始疑い続ける兄と、あんまりよく考えない様子の弟。
疑っているうちに兄は新郎が新婦をだましているんじゃないか、と思いはじめ、自分たちをレンタルした新郎に、あろうことか式中に「なんで自分たちをレンタルしたのか、こんなことしていいんですか」と訊き始めてしまう・・。
この兄の面倒くささはこのドラマの大きな見どころ。「えっ、これどうなるの?」と観ててドキドキしちゃう。
いっぽうで、弟は新婦に自分の娘の話をしだし、「令和ちゃんはどっちに似るのか」と話をする。
すると、「乾杯の人が勝手に台本にないことを言い始めちゃって・・」と新婦。
そして、
新郎:僕も雇われているんです、新婦に。
新婦てまり:お二人も、レンタルの方ですよね?
やられたー!
兄の動向に引っ張られ過ぎてそんな事思いつきもしなかった。すべてはてまりが一人でやっていることだと分かった瞬間の驚きは大きい。うまい。
でもこの2話が素晴らしいのはここから。
新婦の昔の写真~ご両親とのやりとり
虚構の式だと知り、複雑な表情を浮かべる兄と、酔っぱらったせいでおかしくなったのか、どんどん虚構の世界に付き合っていく弟。
ここでの虚構と現実が綯交ぜになった感じが観ていて面白い。
兄に同業のレンタルおやじが声をかけてくる。
そこで、新郎役が5万でこの仕事を引き受けていることと、てまりが式場を予約したあとに相手に逃げられたことを知る。てまりは子供が産みたい、と。
でも兄はやっぱりイサキさんの時と同様に難色を示す。
正論だけで生きていける、幸せな世の中なら、私たちは必要ありません。
ここでのレンタルおやじA氏の言葉がささる。
このドラマのテーマはこれか、と思った瞬間。
このあと、ご両親との会話があって、皆が沖縄の音楽で楽しそうに踊るシーンに。
踊らない兄のところにてまりがやってくる。
親に申し訳なくて。大切に育ててもらったのに幸せな結婚ができなかった。
だったら余計にきちんと話して・・・
相手の事聞かれてもうまく話せる自信ないし。泣かれてもどうにもならないから・・。
昔は欲しいものが沢山ありました。
アイドルになりたい。お金が欲しい。かわいい服とか、都会のおしゃれなマンション。やさしくてカッコいいだんなさんと、幸せな家庭。何にも手に入らなかった。
手に入らないものを数えるのはやめたんです。
わたしは、この子を幸せにする。
今はそれだけです。
わたし間違ってますか?
イサキさんの時もそうだけど、女性たちの魂の叫びのような台詞が本当痛烈に胸にささる・・。
て:わたしが幸せじゃないとこの子を幸せにできない。わたしの幸せはこの子の幸せ。
兄:ハッピーの掛け算。
て:素敵!うまいこといいますね。
弟の言葉を引用してしまう兄。
て:ハッピーの掛け算で両親も幸せにします。
兄:え、沖縄に帰るの?
て:はい、この子産んだら、「離婚しちゃったーごめんね~」って。
ここの岸井ゆきのの「離婚しちゃった~ごめんねぇ」の言い方がほんと最高。てまりというキャラクターが完全にできてるし、ここでウルっとくる。
このあとのブーケのやりとりもいいんだけど、最後の、
兄:
きょう知ってると思うけど、仏滅で。
仏滅っていうのは、なんにもない、虚しい日でていう意味なんだけど、なんにもないってことは、何かを始められるっていう意味も、あるんだって。・・まぁ、つまり、何が言いたいかっていうと・・
て:
ありがと!
ここイイ・・。じーん。
岸井ゆきのの最高の笑顔。
日々現代用語辞典読んでるのがここで役立つ兄。
この踊りのシーンを観ていて思ったのは、確かにこの式は虚構なんだけど、この踊っている瞬間の楽しそうな皆の笑顔自体は本物な感じがしていて。
兄もそのことに気づいているし「この式、やってよかったんじゃないか」くらいには思っていそうな様子で、凄くよかった。。!
ユカ登場~兄!?
最後のユカ登場のへんのくだりはもういいですね、はしょります。
「無理茶漬け」はかわいくていいな。笑
といったところ。
次の話も楽しみでしかない・・!
おしまい
コタキ兄弟と四苦八苦 第1話
久々にドラマ記事を
大好きな野木亜紀子さんの脚本というだけでもう書くことを決めていました。
テレビ東京ドラマ24「コタキ兄弟と四苦八苦」の第1話のレビュー。
オフィシャルサイト
https://www.tv-tokyo.co.jp/kotaki/
30分番組のドラマです。
野木さんがテレ東のドラマやるのは初めてではないかしら。
古館寛治×滝藤賢一の古滝でコタキってことですかね。
(意外ともうひとつミーニングあったりして。)
冒頭
喫茶店の店員をやっている芳根ちゃんがかわいい。
バールで背中かいてみたりするのかわいい。
のっけから兄の行動が謎でちょっと不穏。
喫茶店→家で一日も終えていないのに日記→ 現代用語辞典を音読・・。
押し入れを開けたら人が出てきて観てて「おわっ、、」て思った。
なのにも関わらず受け流し方もシュールで、なんならやっぱり不穏だし。。
そしたら、弟らしいことがわかって。事故ってきたらしいこともわかって。
クドカン登場
道に寝ていて、
「意識とは誰の意識なんでしょう・・」
と語りだすクドカンに、
「頭を打ってんな」
と食い気味で遮る弟。
このシーンで、「寝ているのに誰にも声かけられなくて寂しかった」みたいな話をしているのが少しささる。
男は村田と名乗り、「レンタルおやじ」という事業をしているという。
村田は病院にいくので、自分の代わりに女性と会って話を聞いて欲しい、という。
市川実日子登場
村田の頼みをきいて駅へいって女性と会うなり、弟は逃げる。
兄が声をかけると女性は顔から血を流している。。
どうやらこの作品はこういうびっくりさすのをちょいちょいかますよ、ってことなんだろうなとここで認識した。
喫茶シャバダバへ
さっちゃん(芳根ちゃん)の挙動が色々よい。
「いらっしゃい、、ませー」とか、
誤解したまま話を進めていく感じとか、
あと、バールを構えてみたり。
注文
血を流しながら、甘いものをオーダーする女性と、コーヒーを頼む兄。
戻ってきた弟がレスカ(レモンスカッシュ)を頼み、
さ::お会計は?
弟:一緒で
女性:別で
兄と女性のお会計に便乗しようとする弟。
離婚届
離婚届の証人欄に名前住所等を書くのを嫌がる兄。
女:お兄さん心配性?
弟:昔授業のノートを友達に貸すのにいちいち借用書書かせて拇印を押させてた
女:えぇぇ
弟:好きな女の子にも
女:それはモテないねぇ
兄:モテるとかモテないとかどうだっていいでしょう。好きな子だけ区別したら不平等じゃないですか・
弟:兄貴から誰もノート借りなくなった
女:わたしも借りたくない・・
コミカルな会話劇。ここの会話好き。
死ね
自然に口をついた。死ね。死ね。死ね。
一度口に出したら止まらなくて、、まっ黒いものが。
それなら、殺してしまうよりは、なんだってましだと思いませんか?
一刻もあの人と同じ苗字でいたくない。
顔も観たくない。二度と会いたくないの。
わたしはきょう、これを出すの。
このお話の一番大事なところ。ものすごくささる。
この話を遠目で聞いていた弟が身を乗り出してきて、代わりに証人欄に名前等を書く。
お会計
さ:ミルクティーとコーヒーと、、
とお会計を確認をするさっちゃんに、
女:ミルクティーとレスカで
と返す女性。
文学的ですね。
このやりとりに女性の気持ちが乗っている。
スズキとイサキ
離婚届に書いてあった名前を観ていた弟。
女性は鈴木さんという苗字で、旧姓がイサキ(伊佐木?)であったことがわかる。
「スズキをイサキに戻してやんなきゃ。」という台詞が残る。
敢えて片仮名にしたのは、魚のスズキとイサキを連想したから。
イサキはスズキ目で、スズキの仲間なのだけど、
スズキじゃないのよ、イサキなのよ、まちがえないでねっていうのを強調する意味でつけたのかなぁ。
・・という深読み。笑
離婚届その2
弟も離婚届をもっていた。。
弟:他人の離婚届ならサインできんだけどなぁ、、はっはっはっ、、・・・どうしよう。。
兄:知らないよ!
おあとがよろしいようで、、な終わり方。
怨憎会苦
恨み憎む相手と会う苦しみ。という意味だそうな。
現代っぽいテーマですね。
という感じで第1話はおわり。
あー、書いててもたのしかった。
※離婚届の証人代行について
ちなみに、離婚届の証人代行サービス自体は、ネットを検索すると行政書士事務所とかのページなど、結構出てくる。
だけど、おそらくイサキさんはそんなことを調べる余裕などなく、たまたま目についた「レンタルおやじ」のサービスを利用したのではないか、というのが自分の考察。
それだけ、「きょう、離婚届を出す」という彼女の意思の強さのあらわれだったんじゃないかなと。
スターダストレビューによるEDテーマ
いいですねぇ、雰囲気あります。
columbia.jp
スタレビ、好きなんです。
この曲とか大好きです。
小田和正さんの「クリ約」で好きになりました。
この先もワクワク
既に明らかになっている出演者さんたち↓
ついに解禁🎉#コタキ兄弟と四苦八苦 豪華共演者発表です🙌㊗️レンタルおやじの代表で物語のキーマン、ムラタ役に #宮藤官九郎 弟の妻・有花役に #中村優子 が決定ッ٩( 'ω' )و✨さらに‼️各話に登場する豪華すぎる面々も遂に発表🎊#市川実日子 #門脇麦 #川島鈴遥 #岸井ゆきの #小林薫 #望月歩 #吉沢悠 pic.twitter.com/iqzMnMKip6
— コタキ兄弟と四苦八苦 テレビ東京ドラマ24 《次回1月17日(金)深夜0時12分》 (@tx_kotaki) 2019年12月26日
小林薫さんとかめっちゃ気になります。
どんな話が待ち受けているんだろう。
(っていうか、もう2話観たけど。次いつ書こう・・笑)
おしまい
明日は明石家サンタ!!
一回書いてみたかったこの大事な番組の話を。
「明石家サンタ」。
年に一回、さんまさんの力量や、培ってきた歴史が凝縮されたスペシャルなひととき。
今年はラブメイト10の復活もあってめちゃ嬉しかったのだけど、やはりこの番組がないと。
1990年にこの番組が始まって以来、日本人はイブの夜にクリぼっちで悩む必要なんてなかった訳で。
公共の電波を使ってそれぞれの身に起きた嫌なことを笑い飛ばす。
笑い飛ばすっていうのは、その物事を乗り越える形のひとつ。
笑う人が多ければ多いほど、本人の気持ちも軽くなる。めちゃくちゃ幸福な関係性。
だからこそ、リアルタイムで目撃して一緒に笑い飛ばしたい。
もちろん自分の笑い声はその方には物理的には届かないだろうけど、それでもそこにはとてつもなく大きな意味があるようにしか思えない。
この番組は、「今この時代を皆で生きている」っていう感じが最高に高まる番組だと思う。
自分にとっては明日これがあるってだけで今日を生き延びる理由になる。
それくらいに大好きで大事な番組。
今年はどんなお話が聴けるのだろう。
皆で見届けようじゃありませんか。
わくわく。
おしまい
『まどろみバーメイド ~屋台バーで最高の一杯を。~』2019夏ドラマ
■夏ドラ
あんまり今期はピンときたのがなくて、何か記事を書くかどうかを迷っていた今日この頃だったのだけど、一作品凄くグッときたものがあったので、書き残しておこうと思うのです。
それは『まどろみバーメイド ~屋台バーで最高の一杯を。~』。
何年か前に観た『デリバリーお姉さんNEO』で好演をしていた、木竜麻生(きりゅう まい)さんが出ている事に気づいて観てみたのでした。
これが物凄くささってささって。
~わかった、ネタバレしたくないからもう観るって方はTVerでどうぞ。笑~
~公式サイト~
以下ネタバレ含みつつ書きます。
先に大事なことを書いておくと、原作は未読。
なので何が起こるのか全く知らないで楽しんで観れる(Be positive!)。
このドラマはとにかく映像美。
出てくるものが皆オシャレ。しかも鼻につかないオシャレ(ココちょー大事)。
あと30分番組っていうのも結構好き。何度か観る作品だとさらに。
第一話「屋台バーの女」では、めちゃくちゃオシャレな屋台バーで昼と夜営業している雪が中心で物語が進み、
どうやらバーに勤める3人の女性で共同生活をしていて、何やら訳あり感をとってもいい感じに匂わせる会話があったり、
ふたりのお客さんとのいい感じのやりとり・会話も交えながら、「バー、いいなぁ」「お酒飲みたいなー」って思わせてくれる演出。
月下美人の焼酎漬けとかめちゃくちゃ飲んでみたい。
サラリーマンの男性がもう一度行きたいなと思ってバーのあったところに訪れてみたら、跡形も無いこの不思議感がものすごい好き。こういう話が大好き。
今後も観ていきたくなる、最高の1話だった。先をちゃんと観たくなるし、雪以外のふたりのこともうっすら気になるし、こういう1話が好き。
今後の展開も期待。
全然関係ないけど、タイトルのバーメイドって人魚マーメイドと何か関連あるのかしら。無いのかしら。
微妙~に深読みさせてくれる余地がちょいちょいある感じも最高に好み。
ドラマを観終えたら原作も手にとってもいいかもしれない。
■超大事!SHE IS SUMMERのオープニングテーマ
観ている中で凄く凄く大事だなと思ったのが、SHE IS SUMMERによるオープニング曲、『Bloom in the city』。
この曲の効果抜群!この曲を聴いて、「あ、コレ観るな」と直感した。笑
公式サイトのトップの下の方に貼ってありました↓
リリースの際は是非GETしてみてくださいまし。
せっかくなので数曲SHE IS SUMMERの曲を貼っておきます。
「Darling Darling」
「あれからの話だけど」
ここで聴いてピンときちゃった方のためにもリンクを貼っておきましょ。↓
最新アルバムですね。Darling Darling収録。
こちらは1st フルアルバム。あれからの話だけど収録。
こちらはライブDVDもついている初回盤。コレはファンだったら持っておきたいやつ。
収録されている映像がちら見できる動画↓
■おまけ的な
参考として貼っておく、『デリバリーお姉さんNEO』
観るきっかけはやっぱりヒコさんの「青春ゾンビ」。
↑こちらにてどういうドラマだったのかは追いかけられるとも思うので、お時間ある方はぜひ読んでみてください。
木竜麻生さんはピュアな感じの女性がものすごくものすごく似合う。マコは凄く好きなキャラクターだったけど、今回のユキも似合っていそう。
唐揚げとレモンと坂元裕二、と高橋一生
まさかのおはなし
昨日こんな投稿を見掛けてしまい。
カルテットファンとしては、もう楽しくて仕方がない話である。
御本人は消しますと言っておられるので全文掲載はしないけど、
・もはや記憶の奥に追いやったあの忌まわしき時期
・わたしを襲ったこの時の苦境は番組に関わった者すべてに及び、数ヶ月後には誰もがその対応に疲弊しきっておりました。
・ある時よりわたしは、真っ先にレモンを搾ることで、この状況を強行突破することをおぼえました。勿論時に悲鳴が上がったり、え、え、かけていいんですか?!と責められたりもしますが、チラ見やニヤニヤをなくすにはそれしか方法がなかったのです。
・わたしの背負ったものを知っていただいたところで、今後テーブルを囲む皆様に出来ることはありません。ただただ、わたしの唇の端に浮かんだ諦念を感じとっていただければ、ほんの少し救われる思いです。
・おそらく家森さんの中の方はわたし以上の苦難の道を辿っていることと思います。自らの考えで発したわけでもない言葉で苦しめられるとは、俳優とはまことに厳しい生業なのだと思い至る次第です。重ねて謝意。
自分には意外に思えた。
坂元裕二という御仁は、ドラマの結論の「レモンありますよ」「ありますね」というのを体現しているのだとばっかり思っていたから。
つまり、レモンと適度な距離をおいてどーんと構えているのだと思っていた。。
それが、まさかの強行突破を仕掛けるようになってしまっていたとは・・!笑
それだけ「カルテット」の反響は凄く、関係者は色々なところでこの問題に出くわすようになったという事なのだけど、
自分はあのシーンの最高さ加減をよくわかっているし、あのシーンのおかげで飲み屋で唐揚げレモンの話ができるひと=同じ趣味のひと、という方程式もできたりして、
自分は確実にあのシーンのお蔭で人生が楽しくなったという思いがある。
(何より、自分は唐揚げにレモン否定派だったので、家森の「人それぞれ。」に最高に歓喜した!笑 あれによって唐揚げにレモン掛ける前に聞くひとは爆発的に増えた。)
それでも、あのシーンを「十字架」と言ってしまうあたりが「anone」でも「名言怖いんで・・」と名言の否定を試みて、自ら作り上げたものすらも否定してみせる坂元裕二さんらしいなと。
そんな風に究極に謙虚な御仁だからこそ、大好きであり、今後もきっとずっと大好きなのであります。
家森フォーエバー
余談的だけど、あのシーンの最高さ加減、文字で読んでみてもわかるので、この方の素敵なブログ記事を貼っておきます。演技の素晴らしさ。同意であります。
自分の近年の高橋一生好きは、どう考えても家森からきているので、この愛しいキャラクターの事を坂元さんから、放送終了から2年くらい経っても聞けるのが嬉しい。
この2年くらいで一生さんの演じたキャラで特に好きなのは東京独身男子の太郎ちゃんと、「僕生き」の一輝だろうか。
それでも家森と比べてしまったり、どうしても思い浮かべてしまうくらいに家森のインパクトはでかかった。
あの「クセ」って人間らしさそのものなんだよなぁ、と。
あんまりこういうこと言ってると懐古厨と言われてしまうのでこのへんで。笑
そして最後に、火曜の22時にこの投稿をしたのは、
そういうことです。
おしまい