コタキ兄弟と四苦八苦 第2話
シャバダバにて
弟:ここのお水美味しいよねぇ 何杯でも飲めちゃう
さ:水道水ですよ
この「水道水ですよ」の言い方が絶妙。笑
弟の妻・ユカの話に。
弟は無職で結婚し、主夫をやっていることがわかる。
兄はユカさんのことを「まじめで、まっとうで、感じのいい、素敵な女性」と語る。
そうこうするうちに村田がやってくる。
(ここでの「ブラッディ静子」は面白いけど、個人的にはちょっと違和感。)
今回は結婚式に列席してほしいという。
式場にて
終始疑い続ける兄と、あんまりよく考えない様子の弟。
疑っているうちに兄は新郎が新婦をだましているんじゃないか、と思いはじめ、自分たちをレンタルした新郎に、あろうことか式中に「なんで自分たちをレンタルしたのか、こんなことしていいんですか」と訊き始めてしまう・・。
この兄の面倒くささはこのドラマの大きな見どころ。「えっ、これどうなるの?」と観ててドキドキしちゃう。
いっぽうで、弟は新婦に自分の娘の話をしだし、「令和ちゃんはどっちに似るのか」と話をする。
すると、「乾杯の人が勝手に台本にないことを言い始めちゃって・・」と新婦。
そして、
新郎:僕も雇われているんです、新婦に。
新婦てまり:お二人も、レンタルの方ですよね?
やられたー!
兄の動向に引っ張られ過ぎてそんな事思いつきもしなかった。すべてはてまりが一人でやっていることだと分かった瞬間の驚きは大きい。うまい。
でもこの2話が素晴らしいのはここから。
新婦の昔の写真~ご両親とのやりとり
虚構の式だと知り、複雑な表情を浮かべる兄と、酔っぱらったせいでおかしくなったのか、どんどん虚構の世界に付き合っていく弟。
ここでの虚構と現実が綯交ぜになった感じが観ていて面白い。
兄に同業のレンタルおやじが声をかけてくる。
そこで、新郎役が5万でこの仕事を引き受けていることと、てまりが式場を予約したあとに相手に逃げられたことを知る。てまりは子供が産みたい、と。
でも兄はやっぱりイサキさんの時と同様に難色を示す。
正論だけで生きていける、幸せな世の中なら、私たちは必要ありません。
ここでのレンタルおやじA氏の言葉がささる。
このドラマのテーマはこれか、と思った瞬間。
このあと、ご両親との会話があって、皆が沖縄の音楽で楽しそうに踊るシーンに。
踊らない兄のところにてまりがやってくる。
親に申し訳なくて。大切に育ててもらったのに幸せな結婚ができなかった。
だったら余計にきちんと話して・・・
相手の事聞かれてもうまく話せる自信ないし。泣かれてもどうにもならないから・・。
昔は欲しいものが沢山ありました。
アイドルになりたい。お金が欲しい。かわいい服とか、都会のおしゃれなマンション。やさしくてカッコいいだんなさんと、幸せな家庭。何にも手に入らなかった。
手に入らないものを数えるのはやめたんです。
わたしは、この子を幸せにする。
今はそれだけです。
わたし間違ってますか?
イサキさんの時もそうだけど、女性たちの魂の叫びのような台詞が本当痛烈に胸にささる・・。
て:わたしが幸せじゃないとこの子を幸せにできない。わたしの幸せはこの子の幸せ。
兄:ハッピーの掛け算。
て:素敵!うまいこといいますね。
弟の言葉を引用してしまう兄。
て:ハッピーの掛け算で両親も幸せにします。
兄:え、沖縄に帰るの?
て:はい、この子産んだら、「離婚しちゃったーごめんね~」って。
ここの岸井ゆきのの「離婚しちゃった~ごめんねぇ」の言い方がほんと最高。てまりというキャラクターが完全にできてるし、ここでウルっとくる。
このあとのブーケのやりとりもいいんだけど、最後の、
兄:
きょう知ってると思うけど、仏滅で。
仏滅っていうのは、なんにもない、虚しい日でていう意味なんだけど、なんにもないってことは、何かを始められるっていう意味も、あるんだって。・・まぁ、つまり、何が言いたいかっていうと・・
て:
ありがと!
ここイイ・・。じーん。
岸井ゆきのの最高の笑顔。
日々現代用語辞典読んでるのがここで役立つ兄。
この踊りのシーンを観ていて思ったのは、確かにこの式は虚構なんだけど、この踊っている瞬間の楽しそうな皆の笑顔自体は本物な感じがしていて。
兄もそのことに気づいているし「この式、やってよかったんじゃないか」くらいには思っていそうな様子で、凄くよかった。。!
ユカ登場~兄!?
最後のユカ登場のへんのくだりはもういいですね、はしょります。
「無理茶漬け」はかわいくていいな。笑
といったところ。
次の話も楽しみでしかない・・!
おしまい