つれづれぐさ

つれづれなるままに。

ニッポン放送「あなたとハッピー」電話相談コーナーにて 2020/5/14

最近よくラジオを聴いてます。

オールナイトはちょいちょい聴いてたけども、いわゆる帯番組的なのにも手を出しました。

ニッポン放送とTBSがお気に入り。

 

で、本題。

今日の電話相談コーナーが素晴らしすぎて震えた。。
相談者は夢が叶わないと思えてきて生きる希望がなくなったという26歳の女性。


歌を志して事務所にもいたけど、だんだん辛くなって体調もよくなくなってきて、何もできなくなり、何を観ても何も感じないし、次第に「一部の人だけお金をもらってる世の中自体が嫌になって生きる気力もなくなってきた」という。


声を聴く感じ、アニメ〜アイドル系の領域のタレントさんを志望される感じかなとおもった。

とてもかわいい声をしている。
でもとにかく声に元気がない。

 

パーソナリティー柴田理恵さんと作家の三石由起子さん。

ふたりの回答が素晴らしかったのでおもわずメモしてしまった。

箇条書き的に書くと、
「心を閉じていると何も見えない」


「知識がないと、人間遊べないの」


「遊んでると楽しくなるでしょう、楽しくなるとひとも寄ってくるのよ」


「あと半年しか家賃持たない?その期間、遊んでみたら?いいじゃない、人生にそういう時間があっても」


「あなた歌をやるの? 私もクラシックのイタリア歌曲を40年くらい?教わってるのよ。クラシックはマイク使わないし、恋の歌ばかりだから半端な気持ちじゃ歌えない歌ばかりで、終わると物凄い疲れるけど心地よい疲れなの。安く教えてくれるひともいるかもしれないから探してみるといいわ」


「どんな音楽が好きなの?ロック?ロックが好きなら、たくさんライブの映像観るといいと思う。(そもそもそういう音楽じゃない?てニュアンスで)」


というような話を聴いていくうちに相談者さんの声がどんどん明るくなっていく。
最後はとても前向きな感じになって電話が終わる。

なんて簡潔で、論理的で、素晴らしい回答なんだろう。

 

特に、「遊ぶにも知識が必要」てところに同意で、

知識って増えれば増えるほど、それを題材に色々遊べると思うし、やりたいことがどんどん増えていく。

そのやりたいことが増えて処理できなくなるくらいになると、「死のうとか考えるのがアホらしくなる」という状態になると思う。

 

ラジオ相談コーナー、すごく好きなのだけど、

これに限らず、ラジオにはいまを生きる人たちのリアルな声があふれてて、聴いてると、「だよね、うんうん、わかる」って感じる瞬間が一日に何度もある。

そういう日々のほうが、なんだか好きだなと思って。

 

今日からラジオってカテゴリも増やしてみました。

また何か書けるかしら。

 

「リスペクト」とか、「ピンチをチャンスに!」とか・・

・・いやはやコロナ、大変です。

大変ですよね。

自粛生活は苦じゃないし、これまで触りたくても触れなかったものに触れて面白いなと思える部分もあるにはあるけど、エッセンシャルワークに携わる皆さまは何をどう考えても大変だと思います。

家の中にこもりきりですが、皆さまへの敬意は忘れないでいたいと思います。

 

医療関係でご尽力される皆さま、お米を作ってくださる皆さま、運送業に関わる皆さま、、本当に本当にありがとうございます。

 

ところでバンクシーの最近描いた絵を皆さんご覧になりましたか。

 

これなんですけどね。

www.instagram.com

https://www.instagram.com/p/B_2o3A5JJ3O/

 

これを各新聞社が看護師さんたちへの感謝の意を表してるとか報道してるんですけど、

凄く疑問です。

もしそうであれば、子供の表情をもう少し描きようがあるように思う。

バンクシーは笑顔の作品あんまりないように思うけど、ここぞとばかりに笑顔を描くんじゃないかとか思うし、もし大切に扱う姿勢を見せるなら抱きかかえてみせたり、何らかの大事そうにしている様子を描くように思っていて、遊んでいる真っ最中の描写にはしないんじゃないだろうかと思うのです。

これは、ネットでも何人かの方がご指摘されているように、

「看護師をヒーローとして取り上げることで、おもちゃのように扱っちゃってないかい?」てメッセージに思います。

 

自分には看護師の知り合いが数名いて、彼ら彼女らが時折、現場で出会う患者にひどい扱いをされることもあるとききます。

「こんなひとたちのために感染リスクとか、対処に対する責任背負いたくないかも・・」ていう事を彼らに言わせてしまうのがとても悲しいです。

どうかそんな事を彼らに言わせないで欲しい・・。

 

エッセンシャルワークに携わる人はコロナ以前からヒーローですよね。

あまりにその尊さに皆が慣れ過ぎていたということに思います。

いわゆるお仕事ドラマが果たしてきた役目というのは、「当たり前じゃねぇぞ!」て事を大衆に理解してほしいという事に思っていたのですが。

 

また、自分はお米が本当に大好きで、お米がないと困ってしまう生き物なのですが、コロナになる以前から農業の人達への対価が安過ぎる気がしています。

どんなWebサービスやアプリケーションよりも動画よりもお米が自分にはありがたいです。

今回多くの人が感謝をしていると思うのです。

食料自給率の問題も含め、農業に活性化してほしいなと感じました。

 

そしてついこないだまでヘビーにDeath Strandingをやっていた事もあるし、友人にも運送業に携わる人間はいるので運送の方の事はとても気になっています。Uber Eatsも含め物を届けるっていうのは本当尊いことですね。

感染のリスクには皆さま本当にお気をつけて。

 

で、そういう皆さまへのリスペクトというのはですね、

やっぱり「形で示すものではない」ってことなんだと思うんです。

姿勢で示したいなと思うんです。

 

自粛しとおすことで医療関係への負担を減らす、だとか、

お米が好きな自分は色んなお米のお取り寄せなんかもやってみましたし、

運送業の方に関しては、物の受け取りの際に、「ありがとうございました」て言うだけで全然違うと思うのです。
(※ナイナイのANNでやべっちが「ありがとうチャンス」を逃すと「しまった!」て思うって話をしてましたね。あれはいいなと思いました。)

 

この世界に必要なのは、「こういう風にしましょうよ」とかいう押し付けではなくて、

それぞれがそれぞれにふつうにもっているリスペクトを、それぞれの等身大のサイズでいいので表現できるように、ということだと思います。

もちろん、色んな状況があると思います。

人にやさしくできない瞬間もあると思うのです。

そういう時は、なるだけ自分のケアを優先したりしながら、やれることをやっていきましょう。

 

くれぐれも、こんな時期に「ピンチをチャンスに!」とかって事を考えすぎないほうがいいと思います。

例えば春ですし、出会い系コンテンツとかが盛り上がってるときくんですけど、こんな時期に我慢ができなくてそういうところへ突撃しちゃうようなマインドですから、あんまりいい出会いになるのかなぁと心配にもなります。そういう我慢ができないマインド同士なので、マッチングの観点からするとおあつらえ、という事にはなるんですけど、本当にそれでいいですか?とだけは言いたい。

他にも、動画を作るんだ!て意気込んで頑張っている人たちもいますが、内容にだけは注意をしていただきたいです。ビュー狙いで炎上するようなヘイトを垂れ流してみたりとかそういう事だけはやめてほしい・・。

 

また、火事場泥棒が増えていると聞きます。

自分の大事にしている飲み屋街で集団窃盗グループの犯行と思われる空き巣犯罪が起きました。またお寺では賽銭泥棒なんかも。

「なんだってこんなときに・・!」という怒りを禁じ得ないのですが、これも「ピンチをチャンスに」とかいうことを曲解した最たるものだと思います。

お気をつけください。

 

それまでも日本はじわじわ進んでいましたが、コロナによって加速的に分断が起きています。

できる限り連帯していきましょう。

何もネットの世界がすべてではありません。

友人とは電話で情報交換等していきましょう。

オンライン飲み会、とてもいいと思います。

テレビもいいですけど、ラジオはもっといいですよ。危機感煽ってなくて。

 

本当は呑気に観た映画の話とかここでしていたいんですけど、憎いコロナのあんちくしょうのせいで、そういう気分にもなかなかなれません。

 

いずれ訪れる新しい日常のためにできることを。

 

おしまい

コタキ兄弟と四苦八苦 第4話

f:id:tabibito3:20200212105145p:plain

~公式サイトより~

4話はこれまでこのドラマを観てきた中で一番ささった回でした。

 

なにかと手厳しい須弥子

あなた方はこの仕事を恥ずかしいと思っているんですか?

わたしは恥ずかしいレンタルおやじを呼んだの?

 冒頭からふたりに手厳しい依頼主須弥子。

 

 終末論

死ぬのよ

あと3か月したら世界が終わるんだもの

須弥子の羽振りの良さから、二路は須弥子はあと3か月で世界が終わるという言葉を信じてすべてを投げうった、終末論者なんだろう、と言い出す。

ここの一連のくだりはなんだか面白い。

ノストラダムスの大予言を思い出すなぁ。

「なにろう」って兄弟の事を呼ぶところもおかしみがある。

 

どうしてあたしだけ

私が過去に誰かを傷つけて、すごーく傷つけたとして、

その罪で病気になったんだとしたら、やりきれないじゃない?

だったら、あの水晶の罪がいいわ

どうしてあたしだけ、世界から消えてしまうんだろう

須弥子は終末論者などではなく、病気でこの世を去る事を悟った人だった。

色々手は尽くしたけど、もうだめで、色々なものを引き払って最後の時間を療養所で迎える事にし、そこでの時間をレンタルおやじ兄弟に付き合ってもらおう、という事だった。友人に会っても、弱っていく自分を観て悲しい気持ちになるだけだから、ということからのもので、ここで一気に「須弥子さん・・!!」ていう感情が沸き起こってくる。

↑の台詞はある日、須弥子がふたりにした昔話から。

学校にあった水晶を盗んでしまって、でも手に入れたらキレイに感じなかった。そして怖くなって海に証拠隠滅で捨ててしまったという。

もし何かの因果で病気になったというのなら、その罪であってほしい、と。


ここはいくつか見方があると思う。

 

ひとつは、須弥子は実はめちゃくちゃいいひと説。だって最期を看取るひとの苦労を慮ってレンタルおやじを頼んじゃうような人なんだから。

表面上はそう見えなかったのかもしれないけど、周りに気を遣って、善行を心掛けて生きてきた人なんじゃないだろうか。そういう人間が思い当たる、罪らしい罪が水晶の件だった、という見方。

もうひとつは、冒頭のキャラクターどおりの気丈なひとだった説。かなり強い圧で色々二人に接するあの感じからすると、誤解を受けやすい人だったのかもしれない(という深読み)。

水晶の罪であってほしい、というのは、他にも思い当たるフシがめちゃくちゃあって、でも、裁かれるなら水晶の罪ということにしてほしいという願いのようなもの。

ふたりを雇ったのは、最期を知り合いの誰かに見せたくない、彼女の美学であるという見方にもなるだろうか。

自分は前者でいきたいなと思ってこの物語を眺めていた。

 

(※後者の説は今書きながら思った付け足しみたいなもの)

 

ナニナニブラザーズPRESENTS 世界の終わりを語るナイト

須:・・要するに、人類も地球も、何度も滅びるのね

弟:そうだよ、大忙しだよ

兄:我々皆いつかは滅びる 滅びる日に多少の誤差はありますけども・・

ここが凄くいい。

オカルト話を一生懸命話す兄弟は一見間抜けなんだけど、だからこそふたりの想いが伝わってくる。

前半でコメディ要素として出てきた終末論がここで活きてくる。

そして場面転換。

 

 お別れの会にて

香典はお断りします。

どうぞご自分の為にお使いください。

皆さま、一足お先に失礼します。

島須弥子

いきなり場面はお別れの会に。

集まった人たちが泣いている。

この「どうぞご自分の為にお使いください」て文章も友人への慮りなのかなと思えるし、お葬式という文化への皮肉のようなものにもとれる。こういうところに須弥子という人物の人となりが表れている。

 

須弥子の本意

嫌われてるくらいがよかったのにって。

兄弟は外でムラタと話をする中で、須弥子の本意のようなものを知る事になる。

別れるのがつらくなるから、嫌われているくらいの関係性のほうがよかった、とムラタに語っていたことと、海洋散骨への想いを口にしていたことを知る。

 

ナニナニブラザーズ後の須弥子の笑顔

一路も、二路も、馬鹿ねぇ・・

と言いながら笑う須弥子。

「なにろう」ではなく、ちゃんと名前を呼ぶ。

ここで「うぅぅ」といった感じで泣いた・・。

 

おわりに

4話はここまでこのドラマを観てきて、一番感情移入しました。

ので、書き方に悩んでここまで引っ張ってしまいました。

 

今回のように、レンタルおやじだからできること、まだまだあるような気がしてきますよね。

 

そうそう、スタレビの「ちょうどいい幸せ」MV公開しましたね☆

www.youtube.com

根本さんの歌が沁みます・・。

 

そして続く5話はおやすみさせていただきます。 

 

明日の放送も楽しみにしています。

それではまた~。

 

おしまい

 ◆過去記事はコチラ

kotobaokiba.hatenablog.com

kotobaokiba.hatenablog.com

kotobaokiba.hatenablog.com

 

コタキ兄弟と四苦八苦 第3話

f:id:tabibito3:20200131162412p:plain

~公式サイトより~
悩める相談者坂井君

坂井君:

モテるってそんなに偉いんですか

モテたら人間が上なんですか

人に・・「キモい」とか平気でそういう事言って・・

ショックで・・「キモい」って言われて・・苦しくて・・ずっと・・惨めで・・自分には価値が無いって思えて・・

変だよ・・モテなくたって・・

相手がいないと一人前じゃないみたいだ・・

そんなの・・

 

さっちゃん:

でも、さかいくんには多田さんがいるよね?

 

坂井君:

断ります。AもBも断ります。

デートなんてしません。

僕が証明します。

女なんていなくても、ひとりで立派に幸せになれるって。

僕の人生で証明します。

 弟に責められる兄を見ているうちに、色んな想いが高まって、デートをしないと言い出す坂井君。ここ凄くいい。あいのりを見ているような気分だった。

モテ教

さかい:彼女がいたら説得力ないじゃないですか。

弟:誰を説得するんだよ?

兄:モテ教の奴らだよ、お前みたいな。

・・モテるモテない、イケてるイケてない、関係した女性の数で人の優劣を決めようという風潮だよ!

さかい:そういう風潮に僕らは意義を唱えようとしてるんです!

なかなかの勢力をいまだ保持しているモテ教。自分もこの風潮はヘンだと思う。

感情的に、ではなく、客観的に、論理的にヘンだと思うのだけど、その話は長くなりそうなのでまたの機会に。

 

さっちゃんから坂井君へ

こんなところで人生を決めちゃダメ。

この人たちの話をまともに聞かないで。

こちらの自称モテない一路さん。

現在求職中でやることがなく、毎日うちの店にいらしてます。

こちらの自称モテる二路さん。

奥さんと子供がいますが、離婚を迫られ、マンションを追い出され、十回に居候中のエターナル無職です。

わかりますか?モテようがモテなかろうが、人生上手くいってないんです。

デートするのやめるって言ってたけど、多田さんの気持ちは?

傷つける事にならない?

デートしようって言われて嬉しかったんでしょう?

嫌われたくないから相談しにきたんでしょう?

水族館でも、家でも、どっちを選んでも、二人で楽しく過ごすことが大事なんじゃないかな?

・・パーフェクトなさっちゃんの回答。笑

ちょいちょい兄弟に「いまのひどくないですか?」というような気遣いの台詞を発してきたさっちゃんがここで牙をむく。

 

帰り際

高校の時、初めてデートした子に言われたんです。

デートのあと、LINEで、キモいって。

距離が近すぎたのかな、とか緊張しちゃって話せなかったからかなとか、

根本的に自分もキモいとこあるって思うんで、またそんなふうに・・

という坂井君の言葉を遮って、さっちゃんは、

大丈夫だよ、さかいくんキモくないもん

頑張って

と声をかける。そして握手の手を差し出す。そして、

浮気になるんで、やめます。

と返すさかいくん。

いやーよき。この感じがこのドラマのグッとくるところ。

 


それにしても、初めてのデートで「キモい」って言われたという坂井君。

そのことがひとりのひとの人生をどれだけ狂わせるか。。業が深いぜよ・・。

 

そしてこの「キモい」はさらに展開を見せる。

今回一番心が震えたのは、最後の兄がtwitter的なSNS「ぼやっきー」で自分の名前を検索するシーン。

↓  

兄と婚活ブログとSNS

ぼやっきーの検索結果にて書かれていたのは、生徒と思われるアカウントによる「古滝キモい」という言葉たち。。

これにはまいった。。

さすがに観てて「うぅ・・」という感じの声にならない声が出た。

確かに兄は偏屈なところはあるけど、3話分観てきて、感情移入し、好意を抱いていた。
だからこそ兄の悲しい過去に触れて物凄く苦しくなった。

兄は最後「仕事、仕事が欲しい~」と言って倒れる。

このシーンをコミカルに捉えられた人ってどのくらいいるだろうか?

 

「キモい」

「キモい」っていうワードは、対処のしようがない。

自分も昔異性に言われたことがあるのを思い出した。

仕事をやめて学校へ通うというその子の話を聞いていてるときに、なんか違和感があって、よかれと思って「それはなかなかの決断になるけど、大丈夫?」というような、厳しめに現実的な話をしたところ、
「悩んで迷って弱っている人間に鞭打って、楽しいですか? キモ。あなたのいう事は正しいけど、正しくないの。」

というような事を言われてしまった。

どうやら悩んでいたらしい。

相談に乗ってくれと言われて乗った相談で逆ギレされてしまった。
以来その子とは会っていない。

ただ、そのことにたいして自分は正直なところ、そこまで「悪いことをしてしまったなぁ」とは思っていない。

先に違和感と書いたけど、なんとなく、自分はその判断に迷いがあるように受け取っていた。
迷いというか、"甘え"を感じた。
もはや内容は忘れたけど、誰が聞いても物事の順序がおかしかったり、強めな言葉の割には勉強とかの準備に関しては計画性がなくて行き当たりばったりな感じが見受けられるもので、「本気なのかな?」と思えた。 その支離滅裂な感じの話を聞いて、彼女を応援しようというヤツはただこの子を落としたいだけのクソ野郎だなって思ったのと、
その話を聞いた時点でなんだかこの子に対する興味もなくなってしまい、ここは余計なお世話だと思われようが言うべきことを言おう、と思ってのことだった。
なのでそこに後悔はない。

起きるべくして起きた齟齬だろう。

 

ただ、「キモい」というワードは、なかなかどうして引っかかる。

非常にうまく相手にダメージを与える言葉だと思う。

もう一度書こう。

「キモい」っていうワードは、対処のしようがない。

すこーし傷ついた。

 

さて、↑の文章を読んでいて、なんとなく兄一路のことが想像されなかっただろうか?

自分で読んでてそう思えた。

どうやら自分は兄の言っていることが色々よくわかる側であるらしい。

弟の言うことも全然わかるけど。

 

そして前回2話で出てきた、

「正論だけで済む世界ならレンタルおやじなどいらない」というこのドラマのテーマに、立ち返ろう。

 

あの時の自分は悩める女子に正論をぶつけていたということになってしまったらしい。

とはいえ、いうべきだと思ってやったことの結果なので悔いはないし、

まぁここに関しては、イマイチ先方の求めてる事がわからなかった。

相談したいという割には無策感があったので、「なんだこのひと」ってなってしまったけど、単純に仲良くなりたくてした話だったのかもしれない。

こちらはこちらで「その装備、準備で大丈夫?」という、伝えたいことを、しっかり相手の受け取れるような感じでは伝えられず、ただ正論やめれ、といわれてしまった感じで、シンプルにコミュニケーションがうまくいかなかったなぁと。

 

でも、そういう、若さ故の過ち的なものや、いまとなってはどうしようもないものもなんとなく背負いながら人生は進むものなのですね。

 

そしてきょうもまたドラマも進む。

兄が、弟が、さっちゃんが求めるものは、もたらされるだろうか。

先が気になる〜。

 

たまにはビターな文章書くのも悪くないなと思ったのでした。

 

おしまい

 

 ~過去の話はコチラ~

kotobaokiba.hatenablog.com

kotobaokiba.hatenablog.com

 

コタキ兄弟と四苦八苦 第2話

f:id:tabibito3:20200124190944p:plain

~公式サイトより~
シャバダバにて

弟:ここのお水美味しいよねぇ 何杯でも飲めちゃう

さ:水道水ですよ

この「水道水ですよ」の言い方が絶妙。笑

 

弟の妻・ユカの話に。

弟は無職で結婚し、主夫をやっていることがわかる。

兄はユカさんのことを「まじめで、まっとうで、感じのいい、素敵な女性」と語る。

 

そうこうするうちに村田がやってくる。

(ここでの「ブラッディ静子」は面白いけど、個人的にはちょっと違和感。)

今回は結婚式に列席してほしいという。

 

式場にて

終始疑い続ける兄と、あんまりよく考えない様子の弟。

疑っているうちに兄は新郎が新婦をだましているんじゃないか、と思いはじめ、自分たちをレンタルした新郎に、あろうことか式中に「なんで自分たちをレンタルしたのか、こんなことしていいんですか」と訊き始めてしまう・・。

この兄の面倒くささはこのドラマの大きな見どころ。「えっ、これどうなるの?」と観ててドキドキしちゃう。

 

いっぽうで、弟は新婦に自分の娘の話をしだし、「令和ちゃんはどっちに似るのか」と話をする。

すると、「乾杯の人が勝手に台本にないことを言い始めちゃって・・」と新婦。

そして、

新郎:僕も雇われているんです、新婦に。

新婦てまり:お二人も、レンタルの方ですよね?

やられたー!

兄の動向に引っ張られ過ぎてそんな事思いつきもしなかった。すべてはてまりが一人でやっていることだと分かった瞬間の驚きは大きい。うまい。

 

でもこの2話が素晴らしいのはここから。

 

新婦の昔の写真~ご両親とのやりとり

虚構の式だと知り、複雑な表情を浮かべる兄と、酔っぱらったせいでおかしくなったのか、どんどん虚構の世界に付き合っていく弟。

ここでの虚構と現実が綯交ぜになった感じが観ていて面白い。

 

兄に同業のレンタルおやじが声をかけてくる。

そこで、新郎役が5万でこの仕事を引き受けていることと、てまりが式場を予約したあとに相手に逃げられたことを知る。てまりは子供が産みたい、と。

でも兄はやっぱりイサキさんの時と同様に難色を示す。

正論だけで生きていける、幸せな世の中なら、私たちは必要ありません。

ここでのレンタルおやじA氏の言葉がささる。

このドラマのテーマはこれか、と思った瞬間。

 

このあと、ご両親との会話があって、皆が沖縄の音楽で楽しそうに踊るシーンに。

踊らない兄のところにてまりがやってくる。

親に申し訳なくて。大切に育ててもらったのに幸せな結婚ができなかった。

だったら余計にきちんと話して・・・

相手の事聞かれてもうまく話せる自信ないし。泣かれてもどうにもならないから・・。

昔は欲しいものが沢山ありました。

アイドルになりたい。お金が欲しい。かわいい服とか、都会のおしゃれなマンション。やさしくてカッコいいだんなさんと、幸せな家庭。何にも手に入らなかった。

手に入らないものを数えるのはやめたんです。

わたしは、この子を幸せにする。

今はそれだけです。

わたし間違ってますか?

 

イサキさんの時もそうだけど、女性たちの魂の叫びのような台詞が本当痛烈に胸にささる・・。

 

て:わたしが幸せじゃないとこの子を幸せにできない。わたしの幸せはこの子の幸せ。

兄:ハッピーの掛け算。

て:素敵!うまいこといいますね。

 

弟の言葉を引用してしまう兄。

 

て:ハッピーの掛け算で両親も幸せにします。

兄:え、沖縄に帰るの?

て:はい、この子産んだら、「離婚しちゃったーごめんね~」って。

 

ここの岸井ゆきの「離婚しちゃった~ごめんねぇ」の言い方がほんと最高。てまりというキャラクターが完全にできてるし、ここでウルっとくる。

このあとのブーケのやりとりもいいんだけど、最後の、

 

兄:

きょう知ってると思うけど、仏滅で。

仏滅っていうのは、なんにもない、虚しい日でていう意味なんだけど、なんにもないってことは、何かを始められるっていう意味も、あるんだって。・・まぁ、つまり、何が言いたいかっていうと・・

 

て:

ありがと!

ここイイ・・。じーん。

岸井ゆきのの最高の笑顔。

日々現代用語辞典読んでるのがここで役立つ兄。

 

この踊りのシーンを観ていて思ったのは、確かにこの式は虚構なんだけど、この踊っている瞬間の楽しそうな皆の笑顔自体は本物な感じがしていて。

兄もそのことに気づいているし「この式、やってよかったんじゃないか」くらいには思っていそうな様子で、凄くよかった。。!

 

ユカ登場~兄!?

最後のユカ登場のへんのくだりはもういいですね、はしょります。

「無理茶漬け」はかわいくていいな。笑

 

といったところ。

 

次の話も楽しみでしかない・・!

 

おしまい

コタキ兄弟と四苦八苦 第1話

f:id:tabibito3:20200121124140p:plain

~公式サイトより~
久々にドラマ記事を

大好きな野木亜紀子さんの脚本というだけでもう書くことを決めていました。

テレビ東京ドラマ24「コタキ兄弟と四苦八苦」の第1話のレビュー。

 

オフィシャルサイト

www.tv-tokyo.co.jp

https://www.tv-tokyo.co.jp/kotaki/ 

 

30分番組のドラマです。

野木さんがテレ東のドラマやるのは初めてではないかしら。

 

古館寛治×滝藤賢一の古滝でコタキってことですかね。

(意外ともうひとつミーニングあったりして。)

 

冒頭

茶店の店員をやっている芳根ちゃんがかわいい。

バールで背中かいてみたりするのかわいい。

 

のっけから兄の行動が謎でちょっと不穏。

茶店→家で一日も終えていないのに日記→ 現代用語辞典を音読・・。

 

押し入れを開けたら人が出てきて観てて「おわっ、、」て思った。

なのにも関わらず受け流し方もシュールで、なんならやっぱり不穏だし。。

そしたら、弟らしいことがわかって。事故ってきたらしいこともわかって。

 

クドカン登場

道に寝ていて、

「意識とは誰の意識なんでしょう・・」

と語りだすクドカンに、

「頭を打ってんな」 

 と食い気味で遮る弟。

このシーンで、「寝ているのに誰にも声かけられなくて寂しかった」みたいな話をしているのが少しささる。

男は村田と名乗り、「レンタルおやじ」という事業をしているという。

村田は病院にいくので、自分の代わりに女性と会って話を聞いて欲しい、という。

 
市川実日子登場 

村田の頼みをきいて駅へいって女性と会うなり、弟は逃げる。

兄が声をかけると女性は顔から血を流している。。

どうやらこの作品はこういうびっくりさすのをちょいちょいかますよ、ってことなんだろうなとここで認識した。

 

喫茶シャバダバ

さっちゃん(芳根ちゃん)の挙動が色々よい。

「いらっしゃい、、ませー」とか、

誤解したまま話を進めていく感じとか、

あと、バールを構えてみたり。

 

注文

血を流しながら、甘いものをオーダーする女性と、コーヒーを頼む兄。

戻ってきた弟がレスカ(レモンスカッシュ)を頼み、

さ::お会計は?

弟:一緒で

女性:別で

兄と女性のお会計に便乗しようとする弟。

  

離婚届

離婚届の証人欄に名前住所等を書くのを嫌がる兄。

女:お兄さん心配性?

弟:昔授業のノートを友達に貸すのにいちいち借用書書かせて拇印を押させてた

女:えぇぇ

弟:好きな女の子にも

女:それはモテないねぇ

兄:モテるとかモテないとかどうだっていいでしょう。好きな子だけ区別したら不平等じゃないですか・

弟:兄貴から誰もノート借りなくなった

女:わたしも借りたくない・・

コミカルな会話劇。ここの会話好き。

 

死ね

自然に口をついた。死ね。死ね。死ね。

一度口に出したら止まらなくて、、まっ黒いものが。

それなら、殺してしまうよりは、なんだってましだと思いませんか?

一刻もあの人と同じ苗字でいたくない。

顔も観たくない。二度と会いたくないの。

わたしはきょう、これを出すの。

このお話の一番大事なところ。ものすごくささる。

この話を遠目で聞いていた弟が身を乗り出してきて、代わりに証人欄に名前等を書く。

 

お会計
さ:ミルクティーとコーヒーと、、

とお会計を確認をするさっちゃんに、

女:ミルクティーとレスカで

と返す女性。

文学的ですね。

このやりとりに女性の気持ちが乗っている。

 

スズキとイサキ

離婚届に書いてあった名前を観ていた弟。

女性は鈴木さんという苗字で、旧姓がイサキ(伊佐木?)であったことがわかる。

「スズキをイサキに戻してやんなきゃ。」という台詞が残る。

敢えて片仮名にしたのは、魚のスズキとイサキを連想したから。

イサキはスズキ目で、スズキの仲間なのだけど、

スズキじゃないのよ、イサキなのよ、まちがえないでねっていうのを強調する意味でつけたのかなぁ。

・・という深読み。笑

 

離婚届その2

弟も離婚届をもっていた。。

弟:他人の離婚届ならサインできんだけどなぁ、、はっはっはっ、、・・・どうしよう。。

兄:知らないよ!

 おあとがよろしいようで、、な終わり方。

 

怨憎会苦

恨み憎む相手と会う苦しみ。という意味だそうな。

現代っぽいテーマですね。

 

という感じで第1話はおわり。

あー、書いててもたのしかった。

 

※離婚届の証人代行について 

ちなみに、離婚届の証人代行サービス自体は、ネットを検索すると行政書士事務所とかのページなど、結構出てくる。

だけど、おそらくイサキさんはそんなことを調べる余裕などなく、たまたま目についた「レンタルおやじ」のサービスを利用したのではないか、というのが自分の考察。

それだけ、「きょう、離婚届を出す」という彼女の意思の強さのあらわれだったんじゃないかなと。

 

スターダストレビューによるEDテーマ

いいですねぇ、雰囲気あります。
columbia.jp

スタレビ、好きなんです。

www.youtube.com

この曲とか大好きです。

小田和正さんの「クリ約」で好きになりました。

 

この先もワクワク

既に明らかになっている出演者さんたち↓

小林薫さんとかめっちゃ気になります。

どんな話が待ち受けているんだろう。

(っていうか、もう2話観たけど。次いつ書こう・・笑)

 

おしまい

2020あけましたね&承認欲求っていうのは違う気がするというはなし

2020がはじまりましたね

少し時間が経ってしまいましたが、あけましておめでとうございます。

年末年始はいかがお過ごしでしたでしょうか。

ご縁あって覗いていただいた方、ありがとうございます。

本年も適当に色々綴ってまいります。

 

あと、2020は少し目標ができました。具体的には、

1.図書館にもっと行く

2.走る

です。

 

図書館が好きです。

好きなのに全然いけません。

なので行けるよう多少無理やりにスケジュールしてみたいと思います。

 

走ろうと思ったのは、読んでた本に「月に一度、くたくたに疲れる日をつくろう」って書いてあって、その一文に何やら惹かれて。

ないんです、そんな日は。

ないならつくろう、くたくた日。

 

ゆるいですが、この目標なら達成できそう。

 

承認欲求っていうのは違う気がするというはなし

さて、今日Pick Upしたいのは、けんすうさんのこのツイート。

これ、ほんとそうだなとおもうのです。

 

なんか、"承認欲求ブーム"みたいなのを感じてしまっていて。

 

 だし、自分は既に承認欲求っていうもの自体疑ってる

 

自分は承認欲求というのは正直本質ではなくて、

僕らが求めているのは、「手ごたえ」だと思う。

自分が生きていること自体であったり、

仕事や趣味など何かしていることであったり、

何か信じたい事等への、

「手ごたえ」ではないかと思う。

 

その「手ごたえ」を支えに、僕らは明日も生きようって思えるわけで。

 

その、生きるための支えとするには、他者からの評価というのは、
正直あんまりアテにならない事が多いと感じる。

アテにするにはあまりに不安定で、移り気で、捉えようがなくて、、

そういうものをアテにして生きてしまうと、きっと心をやられてしまう・・。

 

特に自分のように、あんまり大衆と迎合しなかったり、自分の好きなものを追い求めたりしたいタイプの人間とかは、
たくさんの人からは評価をそもそもされにくい傾向にあるので、誰かからの評価をアテに生きること自体が論理破綻してしまっている。

 

自分がこのブログを書いているのは、そういう、つかみどころのない何か、ではなくて、今自分の中や周りに確かにある何かのことを書き記したりしたいなという思いからなのであります。

 

2020はどんなことに出会ってどんなことを思うのだろう。

 

また書かずにはいられない、いい作品に出会えるかな。

あぁそうだ、2019年の最高の作品「モダン・ラブ」のこともかけていなかった・・。書きたい。。

 

人生が変わるような誰かとの出会いもあるかな。

まわりの誰かにいいことがあったら喜べるようでいたいな。

 

場所との出会いもあるかな。

自分はいわゆるサードプレイスの話が凄く好きで、そういう話も本当は書きたい。

 

・・そんなようなことを、ネットの世界に流れる「World War Ⅲ」とかの、物騒な単語を横目に考えていたのでした。

 

おしまい