つれづれぐさ

つれづれなるままに。

ハラスメントゲーム最終回 ~続2018秋ドラ(12/10〜12/16の週)①~

今更感満載ですが。笑

ちゃんと最後まで書きます。

終わってすぐ書く事には余りこだわらずにいち作品ごとに書きたいなと思ってまとめていたのです。

ハラスメントゲームでもこの量か・・とびびってますが。笑

 

ではいってみましょう!

ハラスメントゲーム 最終回

です!

 

■最終回レビュー

まずはあらすじ的なものの感想から。

 

・あっさり終わる田端の乱

秋津が現場にやってきてすぐ終わる田端の乱。

「お客様はわざわざ友達を連れて、消費者の気持ちを教えてに来てくだってるんだ」と、防犯カメラの事と共に話したらすぐに行為をやめる田端。

このあたり、前回も書いたけど、田端の仕事はいろいろ中途半端。

意味不明なお友達については、つながっていると思われたら疑われるので普通グループ行動しないだろうし、演技もすぐに解除したら意味がない。ここは痛がり通さねばクソダサい・・。

 

からの、

 

・「マルオー無くなるらしいじゃん」 

「マルオー全店閉店」というガセのネガキャンSNSの拡散で全社員が困惑。

根拠なき噂でここまでのことになるというのは現実的か 。。

ただ、一族経営の会社がこういった形で狙い撃ちにされやすいという話はひとつ知見だなと感じる。

 

・水谷がついに吠える

これまで望まれてもいないのに脇田のご機嫌取りやサポート等をしてきた水谷が、

「こんなにものわかりのいい常務は見たくありません」と弱気になっている脇田にくってかかる。

名優佐野史郎の無駄遣いでは、、とずっと思っていたのだけど、ここでやっとその真価を感じたというか。

・・でも、その結果脇田は土下座をしにいってしまうという・・。ここは演出上仕方ないとはいえなんだかなぁという流れ。

 

・センパイと社長と秋津と店長たち

社長室に店長・店員がたくさんやってくる。

社長に今一度現場の声をきいてもらいたい、という意図である。

社長は話を聞くけど、だんだん、色々言われてるうちに「全部聞けるわけじゃないんだぞ!」といった感じで怒り出してしまう。

そんな状態の社長を説得する秋津。

社長、最近店舗に足を運びましたか?

よかったらたまにはのぞいてみてくれませんか。

マルオースーパーはどの店もいい店ですよ。

売り上げをあげるためには苦しみもあります。

様々なトラブルもあります。

でも店長さんもパートさんも頑張ってくれてます。

正直いって店長をやってるとき大変でした。

朝早いし夜遅いし。

でも、スーパーはただ物を売るだけの場所じゃないんですよ。

食べ物を買う場所がなくなれば人はいなくなります。

ネットで何でも買えるけど、やっぱり手に取って誰かに、どれが美味しいの、どうやって使うの?て尋ねて物を買う場所も必要なんです。

いらっしゃいませ。

そう言えることってなかなかいいもんですよ。

いらっしゃいませ。 

こういう、情に訴える的なアプローチが近年の日本にはなくなってきていると感じていて、

情報としては、「現場」にはスーパーの根幹が詰まっているという事自体は当たり前のものとして、誰もがわかってはいることだと思うのだけど、

その事を、実感や身体性が伴った言葉で説明する役割とか、もしくは、それを代替するような仕組みというのは、いつの時代も必要なのだと思う。人が人の上に立つというシステムを採用する限りにおいては。

 

・社長最後の命令

あなたには強引な命令ばかりしてきたな。(社長

 

ええ。かなり。(秋津

 

秋津室長。

最後の命令を聞いてくれるか。(社長

 

・・まだあるんですか?(秋津

 こういうやりとりはとても好き。

 

・横手たちとの交渉

ずっと土下座の姿勢で話を続ける脇田と横手と、それを見つめる小松たち。

そこへ秋津がやってくる。

 

ここでの交渉の詳細は省くが、横手には違約金と慰謝料を支払い、横手の利益は確保した形でマルオーから手を引くよう話をする秋津と社長。

 

横手との会話をピックアップ。 

ひとつ教えてください。

どうしてそこまで先の見えないスーパーに賭けるんですか?(横手

 

先が見えないかどうかはこれからにかかってます。

社長はそのために経営から手を引き、脇田に代表取締役を任せるそうです。(秋津

どうかしてますよ。(横手

 

そうかもしれませんね。お騒がせしました。

あ、このイチゴ、僕の自腹で買いました。つい無駄なことに金使っちゃうんです。(秋津

敢えて飛ばしたのだけど、センセイと秋津ふたりで横手を訪ねた際に、横手はスーパーを「無駄なビジネス」だという発言をしていた。

最後の娘さんへのイチゴ、の事をいう秋津の台詞は、「僕は無駄だとは思わない」という秋津の意思表示の皮肉に思う。

SUITSで甲斐が飛ばす皮肉めいた言い回しというのは、確かに似合う時は抜群に似合うのだけど、「皮肉のための皮肉」ってなってしまっているように思う。

だからたまに笑えない。

いっぽうで秋津の言う皮肉には、オトナのウィットが利いている。

敢えてへりくだりながらも相手を笑わせることができる、明石家さんま的な笑いというか。日本人が大事にしてきたものの象徴的というか。

 

かくしてマルオーは社長交代等のテコ入れをしながら再生へと向かう事になる。

 

・脇田と秋津

脇田と秋津でサシ飲みをするシーン。

ここで秋津を慰留する脇田。コンプライアンス室長の任は解くので、地方で頑張って欲しい、と告げられる。

そして、

7年前の質問に答えます。

あなたを告発したのは出世のためだと言いましたが、本当は、

あなたが嫌いだったからです。

いつのまにか人の懐に入っていき、無礼なほど本音を語り、楽しそうに仕事を前に推し進める、そんなあなたに嫉妬しました。

と、衝撃的な脇田の告白。 

まさかの展開にびびった。そんな理由で、、! 

 

しかし、これに対し、秋津は、

やっとお前の人間らしいとこ見つけた。

と笑顔で返し、社長から脇田のあら捜しを頼まれた事を告げると共に、やましいところは何も見つからなかった事も告げる。

何も見つからない、つまらない男に社長が務まるのかと思ったけど、←ここはギャグ

(今の話を聞いて、)お前ならマルオーを立て直せる、というような事を脇谷に話し、いい感じのシーンとして終わる。

またもや秋津らしいステキなウィットに富んだ返し。どんだけできた人なのか・・。

 

・・なのだけど、秋津とコンプライアンス室長という役職は物凄く合っていたと思うので、室長の任は解かないほうがいいと思った!笑

 

・センパイとセンセイ

でもよかったじゃん。秋津さんやめなくて。(センセイ

 

別にー。おしゃべりな人がいなくなって平和になりますよ。(センパイ

 

俺はさみしいけどな。

一言しゃべれば被害者にも加害者にもなる世の中だろ。

なんでも遠慮なく言ってくれる人なんて、めったにいないからさ。(センセイ

 

まぁ、やっと信頼できるようになったけど。(センパイ

 

今度は俺を信じたら?(センセイ

 

はは、ないない。(センパイ

このやりとりはなんかいい。

変に二人の距離感が急接近したりしないところは凄く好感が持てる。

無理矢理ここにラブストーリーぶっこまないでくれてよかったなぁと。

 

・秋津家シーン

また転勤になる事を家族に告げ、一悶着あるのだけど、

娘の機転的な一言(大学ではひとり暮らしするから夫婦二人で暮らしてねというもの)もあって、最後は夫婦の

しょうがない。離婚は取り下げます。

 

恐縮です。

という、いかにも秋津夫妻らしいやりとりで終わる。

ここまでの流れや、台詞の言い方等演技のニュアンスも含めて全てが素晴らしかった。

ここも書き飛ばした箇所なのだけど、最終回前半では瑛子が会社の犠牲になろうとしている秋津に対して、

やめるならちゃんと解決させて、皆に惜しまれて辞めてちょうだい。

あたしそんな逃げ腰の男と結婚したつもりないから。
それができなきゃ離婚する~

と言い放つやりとりがあった。

このあたりが影の主役瑛子ここにあり、なシーンなのだけど、こんなに都合よくオトコの気持ちを色々理解してくれる妻どこにいるんだ、、(二回目

 

・センパイと秋津でラストシーン。 

やはり最後はセンパイと秋津。

うれしいねぇ。センパイはクズ中のクズだ。

 

室長もクズ。史上最低のクズです!

この言葉を言いたかったが為に「クズ中のクズ」という台詞を使ってきたのかという肯定的な気持ちもあったけど、 やっぱりどうしても語感的に無理矢理感が否めない

せっかくのいい感じのラストシーンであったけど、自分はここで「やっぱり使ってきたかぁ」と思ってしまったというのもあり。。

 

 ■すべてを観終えて

・ドラマ全体の感想

このドラマの凄く好きだったところは、大きく3点であり、それは、

①秋津という人物の魅力

②はたらく人のたちの心の機微

③毎回出てくる色々なハラスメント問題のおもしろさ

だったと思う。

 

秋津については唐沢寿明史上最高のアタリ役に感じた。いわゆる昼行灯てやつでズルいキャラクターではあるのだけど、信念を強く持っている人が息苦しくなく生きていくにはあれくらい普段は爪を隠したほうが生きやすいのかもしれない

②のはたらく人の心の機微については前半の話に多く描かれていて、登場人物たちに共感できる事が多かったと思う。

※好きな話は↓にピックアップすることに。

③ハラスメント問題については、「ハラスメント・ハラスメント」=「ハラハラ」まで出てきて、いい意味で苦笑してしまうところもあるのだけど、いまの時代っぽいし、決して他人事ではないだけど、色々考えられていい機会だった。③の部分はやっぱりこの物語においては"フック"でしかないなとわかったのも、最終回を観終えての感想。

 

・外れた予想

いっこだけ、小松は特に味方にはなってくれなかったのが残念w

ツンとした市川由衣も好きだけど、味方になってくれたらさらに皆好きになったんじゃないかなとか。

 

■印象に残った回

・2話のパートさん一揆

パート対社員や、ベテランパートさん対新サービスチーム、等の対立構造等が見事だった2話。

余貴美子演じるパートのリーダーに感情移入してしまったのは、この方の演技力ゆえんかと。全編で一番ジーンときた話に思う。

余貴美子さんはdeleでも本当見事な演技をされていて、凄いお方です。

また、社員だけじゃなく、パートさんにも色々な方がいて、色々な背景があって、という、当たり前だけど見落としがちな大前提がちゃんと描かれているのもリアルでよかった。

 

・3話のパタハラ回

所属部署でパタハラに遭っているというイクメンパパ斎藤工が、実は人気パパYoutuberだった事が判明し、、というような展開を見せる。

個人的には、Youtuber一本でやっていけ、というふんぎりをつかせるために会社をやめさせるよう仕向けた秋津の行動は、この話の最後のドンデン返しであり、侠気的なものではありつつも、ちょっと時代とそぐわない気もしたし、でも、いい意味での時代錯誤なのは秋津らしいし、という複雑な気持ちになった。笑

 

・5話のアルハラ・・からの社内恋愛回

最初は飲み会行きたくない、という、企業で働く若者側に寄り添う話なのかと思いきや、話は八嶋智人演じる上司の悲恋へと発展し、これが何ともせつない。。

お互いの立場で、かつ、世代を越えさせて感情移入させてくれた感じが凄くよかった。 

 

 

 

 

最後におまけ的な。

 

コブクロの主題歌

www.youtube.com

この曲のおかげでこのドラマの人情味というか、ジーンという感じが高まっていて、幸福な関係だったと思う。

中村ゆりさん大好きなのでこのMVは好き←笑

 

・サントラ
正直あんまり記憶に残っていないのだけど(聴けばまちがいなく思い出せる)、サントラはタワレコで数量限定で発売してるようです

tower.jp

 

 

Fine.

 

 

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