つれづれぐさ

つれづれなるままに。

田中圭24時間テレビ(2018/12/15 @Abema TV)

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~公式サイトより~

田中圭24時間テレビがめっちゃ面白かったので、目撃者として記録しておきたくて、全然推敲の無い殴り書きのようなポストを。いつもそんな推敲しないけど

 

また、まわりに意外に観てなかった&番組の存在自体を知らなかったという人が多いので、シェアしておこうかなと。

 

毎年行われる日テレやフジの長時間番組に対して、懐疑的な目を向ける人ってだんだん増えてるような気がするのだけど、

 

ー※27時間バラエティを放送するのじゃ!という"バラエティのフジ"による挑戦は今も支持しているし、この取組は、日本の風物詩として大事にしたいものだとも思ってるー

 

今回の田中圭24時間テレビは、同じように「24時間でドラマを作ろう!」というチャレンジ。

 

これを今年田中圭がやる、という意義をなんだか凄く感じるものがあった。

 

◆番組コンセプト、出演者情報は↓

田中圭が24時間生放送に挑戦。俳優 田中圭に出された指令、それは『24時間でドラマを作る!』

田中圭が、年の瀬迫る12月15日、AbemaTVに登場。様々な特別ゲストと共に1本のドラマを作り上げる「24時間耐久ドラマ製作」に挑戦。

いままでのテレビでは決して見ることのできなかった数々の田中圭を、24時間生放送でお届けする。

ドラマの脚本は『芸人交換日記』『僕だってヒーローになりたかった』で田中圭主演の舞台を共に作り上げてきた放送作家鈴木おさむと、漫画家・東村アキコが、共同脚本という形で担当する。さらに「踊る大捜査線」シリーズや映画「亜人」で知られる本広克行が監督を務めることに。3人が生み出す珠玉のストーリーとキャラクターを、田中圭はどう演じるのか。そして特別ゲストとは? 果たして田中圭は、24時間で1本のドラマを作ることができるのか⁉︎


◆◆ドラマあらすじ◆◆
『くちびるWANTED』
2018年、さらなるブレイクをはたした俳優・田中圭
ある日、そんな彼の唇に、何者かによってなんと1億円の懸賞金がかけられた!

田中圭とキスした女性には1億円」。

その情報はネットでまたたく間に拡散され、俳優・田中圭の唇は様々な女性から
色々な形で狙われることになり、最悪の日を過ごすこととなる・・・・
果たして、田中は無事に唇を守り通すことができるのか?

キャスト
■主演
田中圭
■キャスト
飯尾和樹(ずん)
池田鉄洋
伊藤修子
今田耕司
尾上寛之
川栄李奈
小手伸也
篠原篤
鈴之助
武田真治
武田梨奈
田中直樹
豊ノ島
どんぐり
名取裕子
野間口徹
橋本環奈
橋本マナミ
眞島秀和
松本まりか
水野美紀
満島真之介
山田裕貴
吉田鋼太郎
吉田羊
六角精児
和田アキ子
(50音順)
■企画・演出
鈴木おさむ
■監督
本広克行
上田慎一郎
■共同脚本(ドラマ部分)
鈴木おさむ
東村アキコ
(C)AbemaTV

とにかく錚々たるメンバー。

特に本広克行上田慎一郎のダブル監督、鈴木おさむ東村アキコのダブル脚本という、24時間稼働に備えた2人体制は機能美すら感じた。笑

 

「なんだよ、知らなかった!つべこべ言わずとも全編観るぜ」な方は↓

全編放送まだ見れます!


↑でハードコアに全編を視聴するのもオススメだけど笑、ゲストごとに時間を区切った編集版もあります。

実は、自分もさすがにこれをつきっきりで観るわけにはいかなかったので、飛ばし飛ばしで観ていて、記憶に残っているものをピックアップしておきます。

 

オープニング~吉田鋼太郎

番組のオープニングトーク

何も知らない方は、いっちばん最初の田中圭の挨拶が凄く大事なので覚えておいていただきたい。

おっさんずラブで共に大人気になった吉田鋼太郎とのシーンは、尊敬するという吉田鋼太郎に対する田中圭の姿勢がなんだか観ていていいなーという感じだし、演技もややエチュードっぽさがあって、ふたりともいい雰囲気で演技していた。吉田鋼太郎のダンディさは凄い。

 

六角精児

一発OK。わかりやすく、達人の仕事。

六角精児と田中圭の演技者として信頼しあっている関係性も垣間見えて凄くいい。

 

若手バイプレイヤーズ

ここがひとつのピーク。めちゃくちゃいい。1時間とボリュームもある。

あんまり強烈にカテゴライズしてしまってはいけないと思うのだけど、自分にとっての田中圭はやはり名バイプレイヤー(脇役)であり、忘れられない強烈な1作品があるというよりは、とにかく色々な作品に出ていて、役柄に合わせて色々な表情やキャラクターを見せ、また季節折々の姿を見せてくれるような、身近というか、親しみやすい存在。

この時間は、同じく名バイプレイヤーである六角精児、野間口徹小手伸也(小手さんは最近特に好き)らを迎えて"バイプレイヤーあるある"トーク。ずん飯尾の司会がいい。

のっけから"死体役あるある"とか、めったに聞けないトークを展開している。

小手さんの「自分の役について、もっと他の人のほうがいい、とネット上で代役のキャスティング会議が展開されてしまう」という悲しいテーマを切り口に、田中圭「自分もこの役俺じゃないほうがいいんじゃないかなぁ」と思う時もあった、という話がめちゃリアルで、感慨深いものもあり。

また本番の映像にカンニング竹山がまざっていて、微妙に動きで主張してるのがおもろい。笑

 

ココリコ田中直樹

ここでの「田中」と聞いて思い浮かぶ有名人ベスト10が意外に面白い。

田中圭のかわいらしい人間味も垣間見える。

ちなみに自分が「田中」と言われてすぐ浮かんだのは田中裕子さんだった。

しかも全体スケジュールとしては押している中、"田中直樹の長台詞のあと、田中圭がペットボトルをゴミ箱に投げ入れる"までというのをワンカットで録れないと先に進めないという企画をちゃんとやるところがよい。

収録に入る前の「決めてくれるよね?」と互いにプレッシャー掛け合うところもとてもよい。笑

 

橋本環奈

 癒やしタイム。

 

水野美紀

水野美紀の見事な大根さばきに惚れる。笑

てかコレを笑わずにやりきるのが俳優だなぁと感心しきり。

 

吉田羊

第2ピーク。

最近お笑い芸人さんとかからも?「エチュード」という言葉をよく聞くような。誰かが流行らせたのだろうか。

田中圭と吉田羊による5分間のエチュード。これがまた素晴らしい。素晴らしく笑える。

途中で、田中圭「えっ、・・そ、そっちの方向に・・いかれているのは何故ですか?」というメタな質問(役柄としてではなく、演じている本人としてこのエチュードをどうするかという話をしている)を投げかけるシーンがめちゃくちゃ笑える。

また、(この24時間テレビで何度かいじられる、)某誌で報道された"深夜の密会事件"についてグッサリいくし、事務所との1億円の分け前の話や、家建てたいって言ってたよね、などミクロのところでも、

今度は私が下手に出てみようか、とマクロでも大筋をつくっていく、

吉田羊の筋をつくっていく手腕の見事さ。感動する。

そして本番で採用された映像でのカット具合と見比べるとまた趣深い。

 

そして19時。難航した本番放映

色々な用事もあったので中座しながら、完成版のドラマの放映が予定されていた19時にはPCで眺めていた。

しかしこれが19時になっても完成版のドラマがまだ放映されない。。

どうやら編集が間に合っていなかった模様。確かに途中からBGMやSEが入るだろうところで入らないなど異変は感じていた。

そのうちに、急遽なのか、元から予定されていたことではあったのが前後したのか不明だけども、鈴木おさむ本広克行上田慎一郎東村アキコの4人で出てきて今日のこれまでについてトークをする。

これがまた緊張感があって、個人的には好感度UPだった。

 

 

完成したドラマ本編

そして完成したドラマ本編がコチラ。

特にオープニングの「東京は朝の7時」は何だか感慨深い。

あれがああなったのか、という感動がある。

 

そしてさすがにドラマの本筋に関する話はここまで一切書いてこなかったし、最後まで書かないのだけど、、

(以下ネタバレと総括に続く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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~以下ネタバレなので後で、、な話と総括的な~

  

ラストシーンについて

鈴之助の涙

突然泣き出した鈴之助

おそらくこの涙は田中圭も現場も想定外でパニクったのではと思う。

この涙の手前の田中圭の台詞は、

「昨日からありえないことがたくさん起きてて・・普通にありえないことが起きてさぁ・・

果たしてそうかなと思った時にさ・・いや、昨日から起きてる事もありえないんだよ。

ありえないんだけどさ、でもこの世界俺も入って18年経ってて、ありえないことばっかりだったよなって・・」

っていう台詞。

これもメタ視点の台詞で、田中圭本人の身に起きたこれまでの芸能生活を総括するような台詞。

この台詞を素でまともに受け止めてしまったのだと思う。

突然泣き出した鈴之助に、少し驚く様子の田中圭

しかし、パニクってる表情には決して見えない。メイクのチカラもあるだろうけど、顔が紅潮したりはしていない・・! 逆に田中圭にビビった。。

そして(鈴之助の相槌の声が強く入っているのもあって)「じっくりきいて」という言葉を鈴之助にかけて話を先に進める冷静さにこの人の経験値の高さとある種の優しさと、どんだけ脳をフル回転させてるんだろうかというのを感じて、

「ナイストラブル!」と、

3度位見直して思った。笑

 

そしてラストシーンを録り終えてコメント

よきエンディング。
田中アナと鈴木おさむが、"これは壮大なドキュメンタリー、まだ誰もやったことがない"ことだと語っていて、

自分はそもそもこの企画自体がカメ止めの「モキュメンタリー構造」であるとは気づいていた(というか企画会議でそんな話してたような)ので、ちゃんとその虚実綯い交ぜな感じを楽しんでいたし、この企画は実際しっかり楽しめる強度のものではあったと思いながらこの話を聞いており。

このモキュメンタリーは、「ホンモノ・ニセモノ」というテーマを映画や色んなところでも聞くような現代ならではの今っぽい手法に感じる。→ちょっとこの話は掘ると深いのだけどまたいつの日か。

今回の企画は、さらにそこにバラエティ要素ドラマ要素という、テレビ企画における大きな2軸すらも綯い交ぜな形で進行されていた。

観るものにとっての強度はものすごかった。

なんにも用事がなかったら、普通にずっと観てただろう。

 

そしてもうひとつ自分が感じたのは、やはり生放送の素晴らしさ

これぞ生放送!これぞエンタテインメント。

こんな書き方をすると陳腐に感じてしまうかもしれないけど観ている自分の感動は相当なもの。

 

そして最初に書いた、今、田中圭がこれをやる意義というのはこれにて全て繋がる。

 

経験豊かで、バイプレイヤーとしての地位を確立し、主役級のスポットライトも浴びつつある、今の田中圭に、その経験にふさわしいチャレンジングな企画を、さらにモキュメンタリーという現代的な手法を用いながら作品を完成させてしまおう、というのが、全て同じベクトルを向いていてとにかく美しかった

田中圭がいわゆるトップスターの立ち位置だったらこの企画は多方面からやめておいたほうが・・と声あがるだろうし、田中圭のプレッシャーもきつくて実現しなかったのではないかと思う

 

しかも、その過程では出来レースのような展開はなく、テレビドラマをつくる大変さ・凄さをしっかり見せつつ、現場の楽しさや関係者の人となりもちゃんと伝わる形で放送された

これは田中圭にとってのチャレンジでもありつつ、放送業界にとってのチャレンジでもあり、

もうとにかく、

「今まで見たこと無い、面白いものをつくろう」

という気概をバシバシと感じた。

だから最高だった。

 

関係者の皆様、お疲れ様でした。

わたしは最高に楽しみましたし、残りの視聴期間もギリギリまで観ていることでしょう。

非常にいいものを観させていただきました!

 

 

~もしかしたら気づいていない方のために~

ラストシーンのカタルシス

ドラマしか観ていない方に。

ラストシーンはこの田中圭24時間テレビのオープニングへ続くというループ構造であったのでした。

ニヤっとして終わるこの感じ、好きです。

 

 

おしまい

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